パパママレースとは
子どもが生まれたら開催されます。言葉をおぼえ始めた我が子が「パパ」って呼ぶのが先か「ママ」って呼ぶのが先か、というアレのことを勝手に言ってるだけです。
とっても楽しい勝負ですね!
パパママレース開催
そもそもお父さんお母さん派
兄ぽよが生まれた時には「お父さん」「お母さん」って呼ばれようかな~、と考えていました。
パパママって柄でもないし。思春期にパパママ呼びから切り替える手間を省いてあげよう、という謎の親心からです。
言葉が出ないぞ
ところがレースは想像以上に長期戦となります。
兄ぽよ、ぜーんぜん喋り始めない。1歳半頃には「言葉が出ない」以外の様子も含めて、この子は発達が遅れるな…!という考えが確信に変わりつつありました。
そしてこの時、戦略を変えました。
「お父さん」「お母さん」より、発音しやすい、おぼえやすい、と思われる「パパ」「ママ」に自称を切り替えたのです。
この時の兄ぽよの喃語は「んまんまんま」。これはママが有利なんじゃないの?しめしめ。
脱線すること約1年
指差しは2歳前からぼちぼち。あとは喃語に感情を乗せたり、造語的な発声でコミュニケーションを取る兄ぽよ。言葉の遅さにやきもきするのは親ばかり。本人は喋らないなりに、ぽよぽよと遊んで毎日を楽しく過ごしていました。
そして2歳半。ついに言葉の芽生え!
「はい」というお返事。
はいー。まずはパパでもママでもありませんでした!
ちなみに兄ぽよはここから数ヶ月、言葉としては「はい」しか喋れない完璧なイエスマンとして生きていました。兄ぽよ2歳はイヤイヤ期ならぬハイハイ期。
そして2歳10ヶ月頃から徐々に兄ぽよの辞書に単語が追加され始めました。
「おかわり」
「ジュース」
「パン」
「お茶」
「おかえり」
「星」
「あっち」…などなど
実際は舌足らずだったり発音的にはイマイチですが、素晴らしい成長です。
決着
正直もう喋らない時期が長すぎて、パパでもママでもいいから呼んでくれれば万々歳状態でした。マラソン大会で最後の方にゴールする子が拍手で迎えられる、あんな感じの心境です。
そして、これ誘導イケるんじゃないのと思ったのは、兄ぽよが「おかえり」を覚えたことでした。パパであるコッコが帰宅するたびに、わたしが「パパ」「おかえり」をセットで唱え続ければ良いのです。
それ以外の場面でも、コッコのことをわざとらしくやたらパパ呼びしてみました。兄ぽよが何かお願いに来たときに「『パパ』にお願いしてー」と言いながらコッコの方に誘導したり。
そうするうちに、だんだんとコッコが「パパ」だと分かっている様子が出てきました。
そして3歳、ついに。

はい。我が家の第1回パパママレースは「パパ」でフィニッシュです!おめでとう!
言い始めたころは、オウム返し感満載でしたが、しばらくするとパパを遊びに誘う場面で自分から呼ぶようにもなりました。
「ママ」は敗北しましたが、これもまた努力の結果。清々しい気持ちです。
パパママレース反省会
マ行が言えない
というか、言葉が出始めた頃から薄々気づいていたのですが、兄ぽよは「まみむめも」が言えません。マ行が入る単語は避けたり、代わりの発音で対応しています。
(例:「くるま」→「くるば」)
やっちまったぜ。「ママ」という単語は発音できないんです!
「お父さん」「お母さん」のまま貫いていたら、パパママレースの結果は違っていたかもしれません。まさかの作戦ミスです。いや、言い訳ですけど、一般的にはマ行の発音獲得は早いはずなんですよ。そこが兄ぽよのクセの強さ。
2歳までの発音は「んまんま」メインだったじゃん?マ行いけると思うじゃん。
言語聴覚士さんに聞きました
ちなみに、言語聴覚士(ST)さんにこのことを聞いてみました。


自閉症の特徴で言語消失というのがありますが、全然そういうのでもないそうです。というか、前は言えていたのに最近言わない言葉がある、ぐらいのものは言語消失ではないそうです。本人の中の流行り廃りで言わないだけだったり。言葉という言葉が全消去されていなければ、心配しすぎる必要はなさそうです。
発音の苦手に関しては、まだ話し始めたばかりなので、まずはじっくり本人の成長を待ってみようと思います。
ウイニングラン
なかなか呼ばれない「ママ」を横目に、パパは

と言わせて楽しんでいます。かわいい。
パパママレースはママのゴールを待たずに終了しましたが、兄ぽよはここからがお喋りのスタートです。楽しくがんばろう!な!
3歳5か月「ママ」も言えました!
2025.6.9追記
ついに!「ママ」と発音ができるようになりました。昨日発覚しました。私の写真を見て、「ママ」と。本人じゃなくて写真かーい、というのはありますが。
言わせれば、言ってくれます。
