こんにちは、絵馬子(えまこ)です。
この物語は、安楽椅子探偵事務員として実家の母に相続登記をさせるまでの話である!ほぼ実話である!
父も母も相続したけど登記してない
事の発端は、私の父(以下、禁酒爺と呼ぶ)が死にかけたところから始まりました。危篤の話自体は割愛します。気になる方はこちらの「禁酒爺」の項目をお読みください→
祖父母はみな亡くなっており、相続の話をせねばなるまいと私が声をかけました。本当は母(以下、ヒッパレ婆と呼ぶ)が音頭をとるべきだと思いながら。
実家以外にもいわゆる「ばあちゃん家」が残っていたので、もろもろの固定資産税の納税通知書を写真に撮って送ってもらいました。
そこには懐かしいおばあちゃんの名前が…!
名義が祖母のままでした。ぐえー!










思ったより酷い状態でした。
ヒッパレ婆の話も要領を得ないなと思った私は、途中まででいいから戸籍や書類を全部こっちに送るように言いました。
あとは、納税通知書の内容をもとに登記事項証明書(登記されている内容をオンラインで照会できる便利なやつ)を請求してみました。
結果、ばあちゃん家の抵当はすでに抹消済みでした。
また、ヒッパレ婆から送られてきた戸籍を読んだところ、ヒッパレ婆の両親が九州に住所や戸籍を置いた記録はなく、実家については相続に必要な戸籍が揃っていました。

この時、禁酒爺とヒッパレ婆はギリギリ50代。高齢になってからだと、遠隔地からの指示だけで手続きさせるのは大変だったと思うので、今のうちに分かって良かったです。どうにもできなければ司法書士とかに丸投げすればいいんですけど、それなりにお金がかかりますからね。
死ぬ前から相続の話なんて億劫ではありますが、特にちゃらんぽらんな親を持っている方!早めに聞いてみましょう!マジで。
相続登記の義務化
みなさんご存知でしょうか。不動産を相続したと知った日から3年以内に相続登記をすることが義務化されました。正当な理由なく放置すれば、10万円以下の過料に科されるかもしれない、ということです。
令和6年4月1日に施行されたフレッシュな法改正です。私はこの件があるまで知りませんでした。
私の両親のようにずっと前から放置している場合はどうかというと、令和9年3月31日までに登記するべし、となっています。セーフ!
ちょっと調べたところ、いきなり金を要求されるわけではなく、「期限過ぎてるよ!登記してよね!」という催告書が先に届くみたいなので、商業登記の過料と比べると優しい作りになっています。
今のところ、亡くなった土地所有者の相続人を能動的に調べてまで催告する仕組みはできてないように思いますが、あんまり放置土地が多いと本気を出して法定相続人にお知らせしてくるようになるのかしらね(予想)。
つづく
さて、禁酒爺の兄弟が相続放棄したという話は聞いたものの、正式に手続きしたものなのか口約束なのかもわかりません。兄弟仲が悪くて、できるだけ相手と連絡を取りたくないそうです。はいはい。
ということで、この話の続きとしては、裁判所に直接相続放棄の有無を照会して、相続放棄申述受理証明書を発行したことあたりを書こうかなと思います。子育て話の合間にぼちぼちと。
読んでいだたきありがとうございました。