こんにちは、絵馬子(えまこ)です。
今週のお題「部活」。書きます。今は昔の思い出です。
中学高校と6年間、美術部でゆるゆると過ごしました。どちらも部員数は少なく、高校では、入部希望者がいなければ部活ではなく同好会になります!という、漫画でよくあるイベントも経験しました。
部活じゃない話
中学で部活を選ぶ際には、合唱部と迷いましたが、合唱部だと活動中に絵は描けないけど、美術部は歌いながら描けるじゃん(?)という謎理論で、美術部を選びました。
実際、美術室や中庭で歌っていました。流行りの歌とかはあまり知らなかったので、合唱曲を。同じような歌好きの部員数人で、アカペラでハモって遊んでいました。
通りかかった音楽の先生に何をやっているのかと聞かれたので「裏☆合唱部です!」と元気に答えていたら、先生の計らいで、部活後に音楽室で少しだけ合唱練習をする裏合唱部(部活ではない)が本当に始まりました。
最終的に、運動部も文化部も合唱部もごちゃ混ぜで結成された裏合唱部で、音楽コンクールにエントリーしたのはまた別のお話。今思えば、完全有志なのに合唱部じゃない男の子もいくらか参加してくれていたし、いい仲間たちでした。地区予選敗退です。青かったね。
美容室でしない話
さて、部活の話に戻ります。
我らが美術部は、地域の芸術祭に、部としてトーテムポールを作って出品することになりました。部長が、近所の美容室から、カット練習用の首マネキンを譲り受けてきました。ショートヘアにカット済で、ちょっと古い感じのメイクをしたマネキンでした。
部員たちは、そのマネキンに「マネ美ちゃん」と名付け、美術室の棚に大切に保管していました。マネ美ちゃんは、フェイスペイントをしてトーテムポールの一番上に飾り付けられる予定になっていました。トーテムポールが出来上がるまで、マネ美ちゃんは、みんなの美術の授業を棚の一番上からそっと見守ってくれていました。
ある日、マネ美ちゃんを見上げると、全体が銀色に光っていました。髪の先まで全部銀色。マネ美ちゃんは宇宙人になってしまいました。
部活に行くと、部長たちも何故マネ美ちゃんが銀色に塗られているのか分からないと話していました。美術部員の中には誰も、マネ美ちゃんに銀スプレーを施した人間はいませんでした。意味不明なイタズラか?
そこに顧問が現れて言いました。「トーテムポールに乗せるには生々しいから塗った」
銀ならセーフ!
相談もなく銀色にしたことに対して、皆文句を垂れていましたが、結局マネ美ちゃんは宇宙人状態のままトーテムポールの一番上に飾られることになりました。それはそれで異様な光景でした。
銀色になり、何となくマスコット性を失ったマネ美ちゃんは、トーテムポールが終了すると、すんなりゴミになりました。ああ、諸行無常。
先週のお題は「美容室でする話」でしたね。美容室なら、マネ美ちゃんの話をする機会があるかもしれないと密かに温め続けているのですが、そのチャンスは今のところ訪れていません。というか、どこでも喋る機会は特にありません。
書きたいことを一方的に書き散らかせるブログならでは、です。使い所がないエピソードを、この場を借りて吐き出させていただきました。
こんなものまで読んでいただき、ありがとうございました。